まさに0歳から 胎児の時からご予約の赤ちゃん

2022年01月16日

胎児の時から、ご予約頂いていた赤ちゃん。
哺乳や向き癖、おっぱいトラブルなど、お母さんが、困ったと思われていることは特になし。

でも、よく観察すると左より右の方が向きやすそう
哺乳反射も左右差あり頸の左側胸鎖乳突筋の緊張が感じられる。.
少しだけ右に回旋したままなのが原因。
両方の頸の筋肉が等しく緊張していたら頭が前に出る。
片方だけなので、回旋してしまっている。
哺乳時の舌の使い方も奥舌が十分には前に出せず吸わせている指がスポッと抜ける。
哺乳のリズムも、少し早い。


ケア後は、舌の使い方も上手になってしっかり指も抜けなくなりました。
授乳時の、お母さん適切なポジショニングも楽々クリア。
膝上遊びで、自分で首を動かす遊びいっぱいしてくださいね♪


お母さんが、特に困っていなくてもこのようなケースも多い。
困ってないので、自ら相談に訪れたりしない。
だからこそ生まれたあと、授乳指導の機会にこのような視点をもって観察することが重要。.


母乳のみで体重増加も問題なしそれだけでOKの評価をしてしまうのではなくて
早い時期に気が付けば変化は、驚くほど早い。
今後の発達や口腔の育ちに差が出る可能性は大きい。


身体全体や口腔機能においても経験したことのない動きを習得するのは結構むずかいい。
だって、経験したことがないから。
適切に身体を使えていない時間の経過と比例して時間も要する。

実際、歯科で会う子どもたちはこのまま成長した結果だと容易に予測できるケースが殆ど。.ケアの場で、あまり使ってこなかった筋肉にスイッチが入ってしたことのない動きを経験してもらう。


あとは、日常生活で感覚入力と運動の繰り返し。
食べることだけでなく話すことも大事な口の役割。
構音が気になって受診されるケースも。
そこは、言語聴覚士さんが一緒なので鬼に金棒。


早い時点で気が付ける観察力が必要。
この時期に、一番関わる助産師の役割は助産師が思っている以上に大きいもの。
だから、いまだに怖い。

目の前の新生児の将来をも見据えた継続的な支援を、みんなが受けられるように。

そのためにも、他職種との連携の重要性をますます感じる。