地声と裏声

2018年07月24日

【地声と裏声】
熊本市で4つの保育園を運営されているsmilさん(https://www.smile-nikoniko.com/)
4園の 0歳児担当の保育士さんたちが集まってのカンファレンスに参加させて頂きました。

気になる赤ちゃん達への日々の関りと見えてくる問題点.アセスメントに基づき今後のアプローチの検討。
6~7か月のお子さん明らかに体幹が弱く首は座っているように見えるがうつ伏せで頭を挙上するのも45°くらいで数秒がやっと。
もちろん嚥下機能は習得できていない泣き声が「裏声」しか出ない。声帯は粘膜、靭帯、筋層の3層からなります。

【地声】左右の声帯は、粘膜が最も激しく動く。粘膜の接触面積も大きい。靭帯と筋肉も動く。画像→ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Vocal_fold_animated.gif.

【裏声】粘膜以外には動きはなく、その動きも小さい。靭帯と筋肉は緊張し、固く固定した状態画像→https://en.wikipedia.org/wiki/Falsetto.


この赤ちゃんの、強すぎる頸の緊張を緩和し舌骨上筋群・下筋群の緊張をとり(特に右のオトガイ部の緊張は強い).身体の調整中に地声が出るようになりました。

カンファレンスが終わるころ「先生、見て!」という保育士さんたちの感嘆の声。首も90°挙上しずっと長い時間うつ伏せの姿勢でなんとリーチまでしておもちゃをつかんで遊んでいました。顔つきが違っています。

最近の赤ちゃんたち本当に、首の緊張が強い子たちが多いそれは、食べる機能・発声に本当に大きく影響しますね。身体を使うこと自体とっても疲れるすぐ眠りたくなるでもすぐ目が覚める呼吸も苦しい想像しただけで精一杯以上に生きている。

この時点で気付くことができる場合とそのまま成長した時ではその子の人生は、きっと違うものになりますね。

写真は、4月にオープンしたばかりのりんな保育園ステキすぎる園庭♪